20年振りに大変身を遂げた新型ジムニー(スズキ SUZUKI)
2020/01/22
2018年7月に新登場したスズキ・ジムニー。東京モーターショーが開催されるたびに今年こそ新型ジムニー発売!?と何度も噂されてきました。新型ジムニーの噂を聞くたび「またか、、。」とオオカミ少年の叫びのような気がしてなりませんでした。
1998年登場の3代目ジムニーの年次改良やマイナーチェンジで驚くことに20年も販売し続けたのは基本設計が実にしっかりしていたから出来たのです。
しかし、世の中は移り変わりとうとう新しい法規制の対応するためニューモデル登場となりました。対応しなければいけない法規制を詳しく説明すると2018年2月以降から軽自動車の現行モデルでも横滑り防止装置搭載が義務化されたためです。その他にも、省エネに貢献するアイドリングストップなど現行車の発売から20年も経過しているために新型開発したほうがよいとの判断からニューモデル登場となりました。横滑り防止装置搭載の義務化がもう少し遅くなれば3代目ジムニーの販売期間もそれに合わせてきっと伸びたことでしょうね。
2018年7月 4代目ジムニー登場
20年振りに登場したジムニー。カクカクしたボディデザインは、メルセデスベンツのGクラス風などと言われますが生粋のジムニーマニアからすると「それはちょっと違うのでは?」と思います。4代目のデザインのモチーフとなっているのは初代ジムニー。カクカクデザインにして軽規格一杯のボディを実現して室内の広さを大幅に増やしました。その結果、前モデルに比べて格段に車中泊をしやすくなったのです。
ボディーカラーは、従来からあったボディーカラー以外に追加され全9色。この中にはジムニーを業務で使う森林組合や狩猟関係者から要望があった「キネティックイエロー」と「ジャングルグリーン」が新色でついかされています。
また、ジムニーの伝統であるラダーフレームとパートタイム式4WDがニューモデルに見事に継承されました。ラダーフレームは、ランクルやパジェロなどに使われているハードクロカン四駆の証です。新型ジムニーでは、このラダーフレームの硬性をアップさせタイヤの路面追従性能を大幅に向上させました。
もはや、ジムニーの悪路走破力はランクルと同じか軽自動車ならではの軽い車重を活かし世界最強かもしれません。スズキでもエスクードなどにはダイヤルで走行モードが変えられる電子式4WDでなく、より信頼性が高い伝統のパートタイム式が採用されました。
スズキの省エネ技術のエネチェージが搭載されるのではと噂されていましたが、過酷なオフロード走行に耐えられるのか?疑問も残るところからジムニーにはあえて使われていません。
スズキの現行モデルに多く使われているR06Aターボエンジンが搭載されました。最高出力は、64PSながらシリーズ初となるジムニー専用チューンが施されたエンジンです。また、5ナンバーのジムニーシエラのエンジンは1300ccから1500ccに排気量アップされ余裕の走りが堪能できるようになりました。駆動方式はパートタイム式4WDで4速ATと5速MTが選べます。
最新機能がアップデート
横滑り防止装置のほかに、ヒルホールドコントロールとヒルディセントコントロールが標準装備され坂道発進が容易になりまた、誤発進抑制機能などの先進的安全機能「スズキ セーフティ サポート」が標準またはオプションで選べるようになりました。
デュアルセンサーブレーキサポートは、単眼カメラとレーザーレーダー方式が使われています。車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、ハイビームアシスト、先行車発進お知らせ機能、標識認識機能など充実していますね。
グレードは、XG(廉価版)・XG(普及版)・XC(上級)・の3つ。価格は、145万8000円~184万1400円です。