アメ車人気・おすすめ3選!そももアメ車ってどんな車?
2020/01/22
は~い!アメ車ってどんな車。答えは、アメリカ合衆国にあるメーカーで作られたアメリカ産の車です。日本で生産された車は日本車または国産車と呼ばれ、フランスで生産された車は、フランス車。そしてイギリスで生産された車はイギリス車となりドイツで生産された車はドイツ車になります。
車は、生産された国によって微妙に印象が違うものです。1960~1980年代ころの輸入車では明確な違いが感じられました。とくに1970~1980年代頃に輸入されたアメ車は、とにかくボディが大きく!エンジン排気量も馬鹿でかくてガソリン消費量が半端ない印象でした。
1980年代後半になるまで、日本への輸入車の大半はアメ車でした。プロレスラーのジャイアント馬場さんの愛車が、アメ車のリンカーンコンチネンタルだったのは有名な話です。最初のリンカーンコンチネンタルは、知人から送られたもので、身長が2mオバーの馬鹿でかいジャイアント馬場さんに見合ったアメ車だったのです。ジャイアント馬場さんは一生リンカーンコンチネンタルに乗り続けたのは律儀で義理堅いことを象徴することでした。
アメ車の特徴を簡単に述べれば、広大なアメリカ大陸を移動するのに適した大排気量V8エンジンに、アメリカ人の大きな体でもゆったりと乗り込める特大サイズのボディ。長い直線道路を淡々と流すことが出来るためにミッションはATが主流。そんな大柄なアメ車には、日本の国土は狭く運転しずらいものです。やがてメルセデスベンツやBMWそしてアウディなどのドイツ車が大攻勢をかけてきた80~90年代には、輸入車の王座からあっけなく陥落してしまうのでした。
大柄が売りのアメ車ですが、さすがに最近では昔のような馬鹿でかいボディにガソリン大食いの大排気量エンジン搭載から、ドイツ車などのヨーロッパ勢に比べても遜色がないほどスリムなボディに小さなエンジンに代わってきました。それでは、最近のアメ車からお勧めモデルを厳選して三つ紹介しましょう。
キャデラック ATSセダン
アメ車のセダンと言えば、ジャイアント馬場が愛用していたリンカーンコンチネンタルのようなとにかく馬鹿でかいビックセダンを思いがちです。しかし、あに図らんや最近のアメ車は前述したとおりドイツ車や国産車に似たボディサイズになっています。全長×全幅×全高=4700×1835×1415のサイズは、マツダ・アテンザと比べると全長こそアテンザが165mm長いものの全幅は1840mmとアテンザが5mm大きいくらいで全高では、アテンザが35mm高くなています。まぁ、アメ車のATSセダンのほうが少し小さいくらいのボディサイズになっているのは驚きです。キャディラックが、ヨーロッパや日本の輸出で売れるにように開発されたのがATSセダンなのです。しかし、デザインはメルセデスベンツやBMWそして国産車とは明らかに違うアメ車のデザインテイストにあふれています。
さら、ヨーロッパや日本の輸出で売れるように足回りやエンジンもドイツはニューブリックリンサーキットに持ち込んで丹念に熟成されています。なんだか新しいクラウンと同じ?(ATSセダンのほうがモデルとしては先になりますが、、。)
搭載エンジンは、2000cc直噴・直4DOHCターボ(276ps/35.9kgm)と3600ccV6ツインターボ(470PS/61.5kg-m)の豪華2本立て。2000ccでもボディサイズを考えれば十分なパフォーマンスなのですが、圧倒的なハイパフォーマンスを発揮するのがV6ツインターボです。470PSと言えば国産車ならGT-R級の馬力を発揮するエンジンはアメリカンスーパーカーのコルベットにも匹敵するもので驚かされます。日本や欧州勢にもない超ド級の強心臓を持ったスポーツセダンは舐めてかかると火傷するかもしれませんね。
価格は、ATS-VスペックA(3000ccV6ツインターボ FR 8速AT)が、900万円。Luxury(2000cc直4ターボ FR 8速AT)が、479万円になっています。
ジープ レネゲード
レネゲードは、イタリアのFIAT(フィアット)とアメリカのジープが生み出した奇跡のハーフです。経営状態があまりよくないジープをお金持ちのフィアットが買収してフィアットグループ傘下に現在は成っています。そんなお家柄から生まれたスモールSUVが、レネゲードです。フィアットとジープが共同開発したプラットフォームにフィアットではフィアット 500Xとして販売し、ジープではレネゲードで販売されています。ボディデザインやインテリアは違えども中身は同じ国際的な兄弟車です。
レネゲートのボディデザインは、とてもジープらしいデザインで、フロントマスクのデザインはどことなくチェローキ風になっています。リヤランプは特徴的な「X(バツ?エックス?」があしらわれていますが、それは軍用ジープによく積まれているガソリン携行缶にある「X」のへこみをデザインしたものだとか。
2019年初頭に行われたマイナーチェンジで、搭載エンジンは1400ccから1300ccにダウンサイジングされました。さらに信号待ちでエンジンがストップする「START &STOP」機能が搭載され省燃費に貢献しています。もはやガソリン大食いのアメ車は今や過去のもの。その証拠に、次期モデルではPHVなどハイブリッド車も開発中であるとか。それはさておき、新しくなった1300ccのダウンサイジングターボの実力は、最高出力151ps(11ps増)、最大トルク270Nm(40Nm増)と昔の1600ccのスポーツエンジン並みの実力です。また気になる燃費は13.5km/リットル(WLTCモード)と、高出力・高トルクと省燃費を実現させています。
また、余裕の2400cc直4エンジンは、175ps/23.5kgm(230Nm)/3900rpmを発生、ミッションは9速ATと超多段AT。駆動方式は、FF(Longitude Limited)と4WD(Trailhawk)。4WDのトレイルホークは車高もFF駆動にくらべ4cmアップされさらに上級モデルにも搭載されている電子制御式4WDが採用されています。オート/スノー/サンド/マッド/ロック(岩場)など路面状況に応じてダイヤルを合わせるだけで絶妙なドライブが味わえるようになっているのはさすが軍用ジープを実用化したジープならではないでしょうか。価格は、279~376万円です。この価格なら十分に国産SUVのライバルになりえますね。
フォード マスタング
アメリカのムキムキマッチョが、いかにも乗っていそうなモデルがマスタング。私がプラモデル小僧だった小学生の頃よく作っていたので非常に懐かしいです。2ドアクーペの流麗なスタイルは、70年代の国産スポーツカーに多大な影響を与えました。トヨタ・セリカ リフットバックや三菱・ギャランGTOさらに軽自動車のスズキ・フロンテクーペ等々。
マスタングも時代とともにデザインを変えてきましたが最もマスタングらしい2代目モデルのデザインをモチーフとした6代目(2005年 – 2014年)が登場し、人気が下降気味だったマスタングに再びアメリカンマッスルカーに返り咲いたのです。さらに現行型7代目でもボディデザインは引き継がれアメ車好きに絶大な支持を受けています。
フォードは、残念ながら2016年に日本から撤退してしまいました。メルセデスベンツやBMWなどドイツ車の優位やマツダとの業務提携解消さらに日本での少子高齢化や若い世代の車離れによる市場の縮小などがフォード撤退の原因になったのです。正規輸入は、フォードディーラーが消滅したためありませんが、輸入車ディーラー有志が並行輸入でフォードの新車販売を行っているのでマスタングも手に入れることが出来ます。
搭載エンジンは、2300cc直4(310hp)、5000ccV8 (460hp)、5200ccV8(526hp)の3つ。アメリカンマッスルカーを味わうのならV8エンジンは必須でしょう。燃費は、5200ccV8で市街地約5.91km/L 高速約 8.87kmと昔に比べればかなり良くなっているハズでしょうね。駆動方式は、FRでミッションはMTとAT。価格は、493万円~778万円と予想に反して低価格なので購入しやすいと思われる方もいらっしゃるでしょうね。