族車(車)の定番カスタムパーツまとめ!
2020/12/17
族車と言えば、思い浮かべる定番カスタム。今回は車編です。族車の車と言えば、皆さんすぐに思い浮かべるのは、「竹槍」「出っ歯」ではないでしょうか、、。竹槍は、天までそびえるマフラーですね。そして出っ歯は、フロントスポイラーのことでしょう。どちらも機能は度外視され、極限までの様式美を追求した結果なのはおどろくべきことがあります。
族車の車のカスタムの発祥は、1970年代中頃にさかのぼります。富士スピードウェイで開催されていた「富士グランドチャンピオンレース(富士GC)」が、ブームとなりました。70年代に人気を博した日産・スカイラインGT-Rやマツダ・サバンナRX3そしてトヨタ・セリカLBなど普通に街なかで見かける車が、レーシングカーとしてレースに参戦して大人気となりました。まぁ、富士GCの下位レースのツーリングカーレースに主に登場していたのですが、やがて富士GCに観戦にくるファンが自分の車をグランドチャンピオンレース風に改造し始めそれがやがてブームとなって族車の原型になったのは間違いありません。
その後、開催されたシルエットフォーミュラで活躍したR30スカイラインやRX-7そしてセリカLBターボなど、今見ても感涙するほど巨大なフロントとリヤスポイラーは出っ歯の原型になったのは間違いありません。サイドから出される直管マフラーはのちに竹槍に進化したきっかけでしょうね。
※https://nissan-heritage-collection.com/CMS/IMAGES/car/640/095.jpg
目次
族車【車】の定番カスタム
族車のカスタムのお手本となったのは、富士グランドチャンピオンレースとシルエットフォーミュラでしょう。スポイラーは空力パーツですし、シャコタンは車高を下げてコーナーリング性能をあげるものです。さらにワイドタイヤは、走行性能アップを狙ったものです。オイルクーラーは、レース中に温度上昇するエンジンオイルを冷やしてエンジン性能を上げるものです。族車と言っても、最初はレーシングカーをまねたモノだった様ですね。
チンスポ(フロントスポイラー)・リアスポイラー・オーバーフェンダー・ワイドタイヤ・シャコタン・ 深リムのアルミホイール・オイルクーラー・エアーホーンなどが、族車の定番カスタムになりますね。
青島模型 プラモデル箱絵 ※画像引用http://www.aoshima-bk.co.jp/product/4905083048306/
チンスポ(フロントスポイラー)
初期のころは、スカイラインに付けられた小ぶりなチンスポでしたが80年代中ごろには出っ歯と呼ばれる巨大なフロントスポイラーに進化しました。汎用品が約1万円で、流通しています。軽トラ用もあって驚きです。
出っ歯と呼ばれるものは?どうやら流通してなさそうです。自作するか特注で板金屋さんに制作してもらうのでしょうか?
リヤスポイラー
小さなスポイラーなら、
6000円からあり巨大なスポイラーは6万円とかあります。
オーバーフェンダー
汎用のねじ止めするオーバーフェンダーは、数千円から販売されています。取り付けに自信がないのなら板金屋などで取り付けてもらえます。価格は、1本約1~4万円です。リベット打ちなら、1本2万円からです。
ワイドタイヤ・深リムホイール・シャコタン
オーバーフェンダーを付けたなら、タイヤとフェンダーを合わせるツライチにしたいものですね。80年頃は、扁平タイヤも種類が少なかったのでツライチにするのは大変でした。ワイドタイヤを履くために重宝されたのが深リムのホイールです。決めは、シャコタンでしょう。シャコタンにしてこそ幅広タイヤとオーバーフェンダーが決まります。
オイルクーラー
エンジンオイルを冷やすためのクーラーです。レーシングマシンは、エンジンオイルの油温を安定させるために装備していました。グラチャンレースをまねたモノなので、オイルクーラーは本物でもパイプはエンジンルーム内にあるだけで、エンジン本体にはつながっていないことがほとんどです。実際にオイルクーラーを機能させるには専用のオイルパンなど用意しなくてはいけません。ほぼ、なんちゃって雰囲気カモかもで付けらていました。「はったりオイルクーラー」などの商品名で1万円から売られています。
エアーホーン
唯一、族車のバイクと同じアイテムです。車の場合は、取り付け場所に困らないのでいくらでも付けれますね。
竹槍マフラー
天にそびえるがごとく、巨大なマフラー。もはや機能など度外視したもの。ヤフオクやメルカリで売られています。溶接工の友人に頼んで作成してもらうのでしょうか。
ブリスターフェンダー・延長ボンネット
ワークマシンを彷彿させるブリスターフェンダー。そしてツパッリたちが愛してやまないリーゼントのように延長されたボンネット。もはや、オジサンにはどこがよいのか、分かりません。
殿堂入りした族車カスタム
もはや古典芸能のような域に達した族車カスタムは、日本が世界に誇る立派な文化です。アメリカのLA最大のピーターセン自動車博物館に数台展示されています。ほかの展示車両は、マツダ・初代コスモ、スズキ・初代ジムニー、トヨタ・2000GT、日産・スカイライン スポーツクーペ、、、などがある真面目な博物館です。
アメリカに見習ってトヨタ博物館で、族車が展示されないものか期待したいのですが、、。