実走行距離って？中古車を買う上でのメーター注意点・対策方法
2020/01/22
車が欲しい！お金がないので安く買いたい。でも、なるべく走行距離が少なくてお買い得な車を購入したいと思っている貴方。中古車店を巡って、目指すモデルの格安車と巡り合った時は、思わず感激したことでしょう。または、ネットで発見した格安車を思わずポチってしまった貴方。本当に大丈夫でしょうか。その車の安さには何か裏があると思いませんか。
中古車の価格には、相場があります。例えば、マツダのデミオを中古車の価格帯は約63万円～233万円で、平均価格は約137万円となっています。（2018年12月現在）
価格が高いものは、年式が新しく走行距離も少ないモノ。価格が安いものは、高年式で走行距離が多いモノやグレードが低いモノになっています。まぁ、中古車店を何軒も見て歩いたり、中古車雑誌やネットで熱心に調べれば相場はおのずと分かって来るものです。
中古車選びをしている時に、相場よりも格安な車は注意する必要があります。それは、メーターが改ざんされて実走行距離よりも短い距離が表示されている可能性があります。
世の中、そうそううまい話はありません。大人ならばここは騙されないようにいろいろ確認してみることが大事です。
安い車を見つけたものだからといって浮足立ってはいけません。みすみす大事なお金を無駄にしてしまわないようこれから私が教えることに注意してみましょう。
中古車の値段は、実走行距離で決まります。
中古車の値段の決め方を簡単に説明すると年式と走行距離でほぼ決まります。標準的な、走行距離は1年に1万キロ走行です。3年落ちなら標準的な走行距離は約3万キロ前後。同じ3年落ちの中古車でも2万キロしか実走行距離であれば走行距離が少ないので高い価格になりますし、4万キロ走行していれば走行が多いので安い値段になります。
まぁ、購入する方も価格が高いのは実走行距離で決まるのは認識されているでしょう。
中古車価格には、実走行距離や年式の他にグレードやボディカラーそしてオプションで決められます。でも、実走行距離が中古車価格に大きく影響しているのはよく分かりますね。
中古車を買う上でのメーター注意点
実走行距離は、スピードメーター内のオドメーターに表示されています。悪徳業者は、不正にオドメーターの表示を巻き戻して実走行距離よりも少ない表示にして販売して不正な利益を上げているのです。
例えば、実走行距離が、20万キロの車をメーターを改ざんして3万キロし販売します。20万キロの車は、廃車に近い車なので実際の中古車価格は約5万円でしょうか。3万キロの車ならば、そこそこ走っていますが購入後もかなり長く使えます。購入価格もそこそこ高く約100万円にしますと金額差は95万円にもなります。しかも、メーターを改ざんした中古車を正規の販売価格にしないで2割安の80万円で販売しても75万円の儲けです。
格安なので、商品の動きも早いので値引きして台数をさばいたほうが悪徳業者の儲けが上がることは間違いありません。購入するのはメーカーのディーラー系中古車店や大きな中古車店で購入するのが信頼できるので安心です。個人経営の中古車店やネットなどの個人売買は注意が必要です。頻繁に店名が変わるような中古店は、かなりあぶないでしょう。
昭和や平成の初めの頃の車のオドメーターは、アナログ（機械式）だったため簡単に巻き戻し（メーター改ざん）が出来ました。しかし、最近の車はデジタル（電子式）になっているためアナログの様に簡単に戻すことは出来ません。
デジタルメーターは簡単にメーター巻き戻しが出来ないので、メーター改ざんは激減していますがそれでも完全になくなったわけではありません。
対策方法
実走行距離が、3万キロの車と10万キロの車では走行距離が少ない車はビシッとしていますが10万キロ走行の車はやはりそれなりにヤレています。試乗しても、ショックなどがやれているのが分かると思います。まぁ、直感的なモノですが車も人も第一印象がとても大事でみた感じがヘタってる感じの中古車は購入するべきではないでしょう。内装のステアリングや運転席のシートなど10万キロにもなるとそれなりにヘタってきます。見た感じ、かなりヤレていて使用感があるならばかなり怪しい車です。まぁ、車オタクの感なのですが割と当たることが多いです。まぁ、メーター改ざんされる車は20万キロ近くの車が多いらしいので車のヤレやヘタリ感の見た目はかなり重要ですね。
①具体的な対策法は、車検証に記載されている走行距離とあっているか。
車検証には、走行距離計表示値と旧走行距離計表示値の二つが記載されています。
通常は、メーターの実走行距離は、走行距離計表示値よりも多くなっています。さらに前の車検時の走行距離「旧走行距離計表示値」よりも多くなっていればメーターの改ざんされている問題ありません。
ここで問題なのが、走行距離計表示値が旧走行距離計表示値よりも少なくなっている時です。考えられるのはメーターが故障したためメーターごと交換されたか
メーターが改ざんされたかのどちらかです。
ディーラーや修理工場で修理したならば、交換前の走行距離が記録に残されています。記録がない場合は、個人がメーターを交換したのでしょう。ただ単に個人でメーターを修理したのか走行距離を改ざんするために交換したのかは分かりませんがかなり怪しい車になるでしょう。
②注文書の走行距離欄の確認
注文書の走行距離欄に不明の記載がある場合は、メーターが交換されている可能性が大きいです。注文書の走行距離が車検証の走行距離よりも短い場合もメーターが改ざんされているかもしれません。
③ボンネットを開けてみる。
エンジンのタイミングベルトは、約10万キロで交換されます。交換時には、ベルト交換時の走行距離や年月日が記載されたステッカーが添付されています。メーターのオドメーターと合うか確認することが大切ですね。他にも、オイル交換時には運転席のドアをあけたところに走行距離と日時が書かれたスッテカーなど張られます。このようなものからでも大よその走行距離が分かりますね。
不運にもメーター改ざん車を購入した場合
メーター改ざんされている中古車が業者間オークションに出品されていれば走行メーター管理システムを利用できます。日本自動車査定協会か、日本中古自動車販売協会連合会の受付窓口でチェック依頼することになります。代金は1,500円です。
3万キロと思って購入した車が、故障してばかりでおかしいと思い調べてみたら実は20万キロにもなっていたとか。20万キロの車はもはや廃車寸前の車なので修理費が嵩むのはあたりまえです。
このようなメーター改ざん車購入で被害に遭って相談したい方は、消費者生活センターや弁護士ドットコムに連絡するのをお勧めします。
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