映画「太陽は動かない」の劇中車が半端なく凝ってる件
2022/07/19
藤原竜也と竹内涼真が、画面狭しと暴れまわるスパイアクション映画「太陽は動かない」。胸に爆弾を埋め込まれ、24時間ごとに定期連絡をいれないと爆発して死んでしまう過酷なスパイ役を藤原竜也と竹内涼真の同じ事務所(ホリプロ)の先輩後輩で演じています。
藤原竜也が好き。そして、スパイアクションものは洋画・邦画問わず好きなので劇場公開されるやすぐに鑑賞しました。驚いたのは、映画の中で使われる車とバイクが半端なく拘っていたことです。
予告編 https://wwws.warnerbros.co.jp/taiyomovie/
目次
高校生の頃のスクーター ~ ジェンマ・ラビット
※画像引用 https://ja.wikipedia.org › wiki › ラビットスクーター
主人公・鷹野一彦( 藤原竜也 )と柳優次(加藤清史郎)が、高校生の頃に乗っていたスクーター。ちゃんと時代考証して80年代のスクーターにしてるのがスゴイ。
鷹野一彦が乗るのは80年代に大ヒットしたスズキ・ジェンマ。柳優次が、弟と二人乗りする鉄くずのように錆びたスクーターは、戦後大ヒットしたラビット。2ストエンジンスクーター音がノスタルジックで懐かしい!
島に観光に来た人を乗せて小遣い稼ぎのバイトをするためちゃんと二人乗りできるピンクナンバーが付いているので80ccかな。バイクブームのころは、原付バイクには必ず二人乗りできる80ccの排気量拡大版がありましたね。
ジェンマは、ベスパ風で後から登場するプラスチック感が高いスクーターとは一味違う硬質でオシャレな感じがとても良かったスクーターです。50cc・80cc・125ccと排気量別に3つあり125ccは4ストエンジン搭載の豪華版でした。
ラビットは、戦後まもなくスバルが飛行機の余った部品で製造したスクーター。製造期間は1945~1968年までなので、柳優次の乗るラビットは15~20年前になります。
ラビットには、225cc・250cc・199cc・142ccと排気量な大きなモデルが有りますが、ピンクナンバーに該当するのはラビットマイナーS-202(1964年発売)87ccか、ラビットハイスーパーS-211A(1966年発売)の2つです。
125cc以上の排気量があるのは高速道路を走れるようにしたからなのでしょうか?142ccなんてすごく中途半端な排気量ですね。
※画像引用 https://ja.wikipedia.org › wiki › スズキ・ジェンマ
いすゞ・117クーペ
※画像引用 https://ja.wikipedia.org › wiki › いすゞ・117クーペ
鷹野が、修学旅行先の京都でAN通信からの使者(田口浩正)スパイになる試験の指令を受けた車がいすゞ・117クーペの初期型です。宿泊しているホテルの駐車場に止めてあった117クーぺの中で指令を受け取ります。
いすゞ・117クーペは、熟練の職人がハンマーを振るい流麗なシルエットをもつクーペ。ヘッドライトが角目になり、バンパーが安全対策のため多くなっり不格好になった後期型よりも丸目ヘッドライトで鉄チンバンパーの前期型が圧倒的な人気を誇っています。
ボンネットに搭載されるエンジンは、いすゞのレーシングスピリットをベレットから受け継いだG180WE型 1817cc 直4 DOHCの最高出力は140PS。
ポルシェ
ahttps://ja.wikipedia.org › wiki › ポルシェ
佐藤浩市が演じる風間武の車。風間が、足に障害を受ける前に乗っていた車がナローポルシェのポルシェ911(初代1964~1974年)だと思われます。映画では、ほんの少し映っていた程度です。リヤに、1991cc空冷水平対向6気筒エンジンを積み最高出力は130PS。今では、希少になった空冷のボクサー6エンジンの人気はとても高くなっています。
ロータス エスプリ
※画像引用 https://ja.wikipedia.org › wiki › ロータス・エスプリ
女スパイの謎の美女AYAKO(ハン・ヒョジュ)が乗る白いクーペが、ロータス エスプリです。
ロータス エスプリは、007シリーズ(私を愛したスパイ)でもボンドカーで登場しています。
ロータス エスプリは、1976年登場。マイナーチェンジやモデルチェンジターボやV8搭載モデルなどがあり1996年まで活躍しました。劇中車に使われたのはシンプルな初期型S1ではないでしょうか。フロントにエンジンではなく、前席後ろのミッドにエンジンを搭載するMR駆動。搭載するエンジンは、1971cc直4DOHCで最高出力は160hp。エンジンは、ロータスエリートに使われていたものを流用しています。
トヨタ コロナ(7代目 1982~1987年)
※画像引用 https://ja.wikipedia.org › wiki › トヨタ・コロナ
映画の中でほんの一瞬移ったのがトヨタ・コロナ2ドアハードトップです。あまりにもほんの少しだったのでカローラ?それともコロナ?迷うほどでした。
最後のFRコロナで、モデルチェンジしてFFになってしまいます。スポーティグレードも充実していてDOHCに豪華にもターボを搭載したGT-TRなんて若者に人気モデルがありましたね。シグナルGPでも滅茶苦茶はやくて、ただの2000ccSOHCの私の車では全然勝負になりませんでした。
BMW X5・キャデラックのSUV
映画冒頭の8分間のカーチェイスで、哀れにもスクラップにされてしまうBMW X5。ちょっと前のキャデラックのSUVん~残念ながら車名分かりません。韓国のスパイ・キム(ピョン・ヨハン)が失踪させるバイクは、ドウカティのスクランブラー1100でしょうか?もし違っていたら許してください。
乗り物好きにはたまらない映画
※画像引用 ahttps://ja.wikipedia.org › wiki › トロリーバス
カーチェイスする街中を走っているのが電気で走るトロリーバス。列車は、ブルガリアの国鉄を一日借り切って撮影したとか。ほかにも、車名の分からないフォードやベンツSLCかな?や古いヘリコプターなど登場します。
どうやら、続編がありそうなので乗り物に対する拘りぶりを持続してほしいと切に願います。