コラムAT?CVT?セミオートマチックって?車のミッションまとめ
2020/01/22
車のミッションは、オートマ(AT)とマニュアルの2つ?じゃないの思われてい
る方が多いでしょう。まぁ、大雑把にオートマかそうでないか分ければ、ATとMT
の2つで間違いありません。
自動車免許をお持ちの方なら、教習所で習っているのでご存知のハズ。しかも、
AT限定免許も存在していることから、教習所で入校手続きをする際に、よく説明
されているので覚えていられる方も多いでしょうね。
ATでもCVTとかDCTなど新たに登場してきていますので、ここは車の細かいところ
まで熟知している自称カーマニアの私が車のミッションについて紹介していきま
す。
MT(マニュアルトランスミッション)とは?
クラッチがある3ペダル(ブレーキ・クラッチ・アクセル)で、ギヤチェンジの際
は、クラッチを踏んでシフトノブを操作し走行に適したギヤに入れます。
車の誕生から存在していたマニュアルミッション。ギヤも車が誕生した頃は2速。
やがて3速から4速となり70年代の頃には5速が当たり前になって来ました。90年代
頃には、スポーツモデルには6速マニュアルミッションも珍しくなくなってきまし
たね。
マニュアルミッションは、1970年代は圧倒的多数でしたがオートマミッションの
便利さが次第に知られてゆき1990年代にはMT:ATの比率は50:50でしたが2000年こ
ろには逆転してしまい30:60そして現在では、10:90になっているのではないで
しょうか。(この割合と年代は、車オタクの私の記憶からです。)
マニュアルミッションの良いところは、クラッチを介してギヤチェンジするダイ
レクト感でしょう。マニュアルミッションがスコスコ決まるのは実に気持ち良い
ものです。
次に悪いところは、ギヤチェンジする際クラッチを踏まなければならないこと。
渋滞してノロノロ運転のMTのギヤチェンジは実に面倒で左足が疲れてしまいます
。
しかし、スポーツドライビングにはMT車は欠かせないものです。自分でクラッチ
を踏んでギヤチェンジして車を運転するのはいかにも車を走らせている充実感は
何物にも代えがたいもです。
シフトレバーの位置が、助手席と運転席の間のフロアにあるものをフロアシフト
呼び、ハンドル周りのコラム付近にあるものをコラムシフトなんて呼んでいます
。
私が運転免許を取得した80年代の頃には、教習車もフロアシフトのマニュアル車
がほとんどでしたが70年代頃に免許を取られた方の中には、コラムシフトのマニ
ュアル車で教習された方も多くいらっしゃるでしょうね。
コラムシフトにするとフロントのシートが、ベンチシートにすることが出来て乗
車定員を5人から6人に増やすことが可能でした。昭和30~40年代頃の、クラウン
やセドリックにはコラムシフト+ベンチシートで6人乗車出来るモデルがあります
。
AT(オートマチックトランスミッション)とは?
ATとは、オートマチックトランスミッションの略です。エンジンの回転数に応じ
て適切なギヤに自動的に変速してくれるミッション。トルクコンバーターを利用
していることから正式にはトルコンステップ・オートマチックトランスミッショ
ンと呼んでいます。クラッチが無いことからノークラなんて呼んでいる方もいる
でしょう。
シフトレバーの位置は、一般的にはフロアにあるものが多いのですが、ミニバン
などは車内の移動をスムーズにするためインパネやコラムに設置されているもの
もありますね。
直線状に、P(パーキング)R(リバース)D(ドライブ)と並んでいるものは、バ
ック(R リバース)と前進(D ドライブ)の誤動作が多いことから、ゲート式(
カクカクしているもの)のATを採用しているモデルも現在では多くなってきまし
た。私も以前は、ストレート状のATに乗っていましたが、現在はゲート式のATに
乗っています。ギヤ操作の、間違いはゲート式のほうが格段に少なくなっていま
す。
駐車場で、ATの操作をあやまり建物に激突する事故は絶えません。自動ブレーキ
で未然に防ぐことは出来ますが、それ以前にギヤ操作を間違えないようにしアク
セル操作は、ゆっくりとする癖をつけるのが事故防止につながると私は考えてい
ます。
CVTとは?
世界初のCVTは、スバルが開発しました。初搭載は、スバル・ジャスティです。
CVTは、無段変速機のことで2組のプーリーの間にベルトを掛けて、油圧調整でプ
ーリーセットの有効径を変えて変速しています。排気量2000ccクラスまでのミッ
ションに使われています。
軽自動車やコンパクトカーなどの小型車に向いている変速機でしょう。
また、プリウスのようなハイブリッド車とも相性がよいことから採用されていま
す。
DCTとは?
デュアルクラッチトランスミッションの略で、奇数(1-3-5)と偶数(2-4)それ
ぞれ2組のギアセットでそれぞれのクラッチで動力を伝えています。
ダイレクト感が高いのでポルシェやGT-Rなどのスポーツタイプの車に多く採用さ
れています。
AMTとは?
MTベースで、クラッチ操作をコンピューター制御で自動化したものです。MTと同じシフトノブがあるのにぺダルは、ATのような2ペダル。今は、トラックメーカー専業のいすゞが、80年代に販売していたナビ5がいい例ですね。いすゞのトラックにはこのAMTを採用したトラックやダンプが現在も販売されています。変速はドライバーが行うので、ATのようなカッタルイ動きでなくMTのような適切なギヤではしれるのでドライバーには好評です。
現行モデルでは、スズキ・アルト(AGS オートギヤシフト)があります。